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2008年4月6日 北海道のほぼ真ん中あたり東川町へ来て2年、 北海道へ移住して4年が過ぎました。 この地でお世話になった人々は数知れず、それらの人々の世話になりながら、東京時代のサラリーマン生活から転身して始めた家具作りの仕事も今日までなんとか続けています。 今日は、北海道へ来て木工の勉強をした北見の学校時代の同級生の上杉君が剣淵からやってきて、二人で美瑛へでかけました。目的は、近日廃業することになった木工所が残った木材をゆずってくれるということででかけたのです。私はその木工所へ行くのは今週3回目になります。 そこは築50年の古い木造の建物で、風雪に耐えてきたけれど屋根や壁は隙間だらけ、床も抜け落ち、しかも全体に傾いてつぶれるのも時間の問題という状態でした。目的の木材はすでにめぼしい物はほとんど残ってなかったけれど、ここのご主人がかつて使われた大きな機械や工夫して手づくりされた工具や道具類は、今、静かにこの場所にたたずんでいますが、そこについた傷や汚れが経過した時間の長さとこの地域の産業を支え活躍した時代を思い起こさせ、美術館に置かれたオブジェのような存在感を示していました。 実はここの主人公であったご主人が先日亡くなり、作業場には盛塩が置かれていて、主を失った機械たちも悲しんでいるよう寂しさを感じました。この作業場も機械類も数日後に解体処分される運命と聞き、私たちも同様に感傷的になっていました。 北海道の農村地域に残る、農家の木造の納屋は、木工所で作り出された多くの木材を材料として各地に作られました。そんな木造の納屋が、農業の近代化によって、より規模の大きな鉄骨作りの納屋に代わり、木工所の役割は急速にしぼんでいったそうです。世の中や時代の変化に伴い、様々なものが新しい物に取って代わられ、古い物が見捨てられようとしていますが、新しい物ややり方が決して美しくも豊かさも感じられないのは私だけでしょうか。鉄とコンクリートとプラスチックよりやはり木がいい、天然素材がいいと思う私には、ここの古い木工所の空間は何時間でもい続けたいと思える場所でした。 結局二人とも心落ち着くこの場所で数時間を過ごした後で、少しでも薪と鉄くずとごみとして捨てられる物の中から、救い出してやりたいという思いで古い道具たちを探しました。 そんな中で私は、すりガラスの入った引き戸を2枚、球形の玄関灯、斧、薄緑色のびん、使い道のわからない小型の機械、そして木製のはしごを選び、上杉君は金属製のコンベックス、真鍮の油指し、帯鋸の欠けた刃、材木の等級を印す型、そして半分に割れた柱の木を選び、親切にしていただいたご主人の奥さんにていねいにお礼を伝え美瑛をあとにしました。 帰り道、北海道の産業遺産としてあのような場所を残すべきだと二人の意見が一致したのは言うまでもありません。 #
by minnanomori
| 2008-04-06 18:41
| 生活
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by minnanomori
| 2008-04-06 18:07
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